東京近郊の紅葉2026:いつ、どこへ行くか。標高でわかる見ごろカレンダー
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東京近郊の紅葉2026:いつ、どこへ行くか。標高でわかる見ごろカレンダー

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私は2025年の春に上海から東京へ引っ越してきました。ですから昨年の秋が、東京で過ごす初めての秋でした。紅葉を見に行きたいと思いながら、いつ行けばいいのか、よく分かっていませんでした。

11月16日、表参道の歩道橋の上に立ちました。ケヤキ並木は、もう赤茶色に色づいていました。その6日後の11月22日、杉並の小さなお寺を訪ねると、もみじはちょうどそのころに見ごろの真っ盛りを迎えていました。

同じ東京の、同じ週なのに、木ごと、場所ごとに、それぞれの時間割があるようでした。そこから、紅葉が日本の中をどう進んでいくのかを調べ始めました。この記事はその結果です。ここで紹介する場所の多くは、私自身まだ秋に訪れたことがありません。そのため、公式の観光情報と気象会社の情報で一つずつ確かめ、自分で見たものと調べたものは分けて書いています。

紅葉前線は、二つの方向に進む

春には桜前線がありますが、秋には紅葉前線があります。そしてこの前線は、二つの方向に同時に進みます。

  • 北から南へ。 9月中旬に北海道の山で色づき始め、12月上旬に九州の街で終わります。
  • 山の上から、ふもとへ。 東京に滞在するなら、大事なのはこちらです。

気象会社の説明によると、最低気温がおよそ8℃を下回るようになると葉が色づき始め、そこから約3週間で見ごろを迎えます。そして気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるので、高い山ほど早くその条件に届きます。

東京の近くでは、この差が思った以上に大きくなります。標高約1,400mの奥日光は、東京都心のイチョウよりも2か月近く早く見ごろを迎えます。つまり、10月上旬から12月中旬までのどこかに旅行の日程があれば、東京から日帰りできる範囲のどこかで、必ず紅葉が見ごろになっています。あとは、どの高さを見に行けばいいかを知るだけです。

北海道の9月中旬から、九州や都市部の12月まで、紅葉が進む様子を描いた日本地図のイラスト

この図は、例年の見ごろをもとに私が作ったイラストで、今年の予想ではありません。破線はおおまかな時期の目安です。今年の日付は、各社の最新の予想でご確認ください。

今年(2026年)の傾向

この節は、毎年秋に書き換えます。

気象会社は毎年9月ごろから紅葉の見頃予想を発表し、シーズン中に何度か更新します。2026年は11月にかけても気温が高めの状態が続く見込みで、東日本の紅葉は平年並みか、少し遅めになりそうだとされています。

この記事の時期は、各地の観光協会などが出している例年の見ごろです。今年の予想日は、出かける前に最新のものをご確認ください。tenki.jp 紅葉見頃予想/ウェザーニュース 紅葉ニュース

早見表:いつ、どこへ行くか

東京近郊の山々を描いたイラスト。標高1,000m以上から先に見ごろになり、最後が街なかになる

山の形や距離は、実際の縮尺ではありません。

下の表は例年の見ごろです。暖かい年は、全体が少し遅れる可能性があります。

行く時期紅葉が見ごろの場所標高
10月上旬〜中旬奥日光(戦場ヶ原・湯滝・竜頭の滝)約1,300〜1,400m
10月中旬〜11月上旬日光:いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝約800〜1,300m
10月下旬〜11月中旬箱根の上のほう:仙石原・大涌谷・芦ノ湖約700〜1,000m
11月上旬〜下旬河口湖(もみじ回廊)・御岳渓谷約230〜830m
11月中旬〜下旬高尾山・長瀞・箱根の中ほど(強羅・宮ノ下)約200〜600m
11月下旬〜12月上旬東京都心(六義園・神宮外苑・表参道)・箱根湯本・観泉寺・大田黒公園100m以下
11月下旬〜12月中旬鎌倉(シーズンの締めくくり)海辺

ここからは、山の上から街へ、順番に降りていきます。

1. 奥日光:いちばん早い紅葉(10月上旬〜中旬)

中禅寺湖のさらに奥、標高約1,300〜1,400mに広がる湿原と滝と白樺の森が奥日光です。日光市観光協会によると、竜頭の滝は日光でもっとも早く色づく場所とされ、9月下旬から色づき始めて10月上旬〜中旬に見ごろを迎えます。湯滝もほぼ同じ時期、戦場ヶ原の木々は10月中旬〜下旬です。

10月上旬に日本にいて「紅葉にはまだ早すぎた」と思ったら、ここが答えです。

  • 行き方: 浅草から東武鉄道の特急で東武日光駅まで約1時間50分。そこから東武バスでいろは坂を上り、湖畔を通って竜頭の滝まで、さらに約1時間
  • 知っておきたいこと: 東京よりはっきり寒くなります。東京がまだ夏のようでも、羽織るものを一枚お持ちください。

📍 Googleマップで開く:竜頭の滝

2. 日光:いろは坂と中禅寺湖(10月中旬〜11月上旬)

いろは坂は、日光の町から中禅寺湖(標高約1,270m)まで、48のヘアピンカーブで上っていく道です。秋には山の斜面一面が赤と金色に染まります。観光協会による例年の見ごろは10月中旬〜11月上旬です。中禅寺湖の水が97mを一気に落ちる華厳の滝も、同じ時期が見ごろです。

ひとつ、正直にお伝えしておかなければならないことがあります。紅葉の時期の週末、いろは坂は関東でもっとも渋滞する道のひとつです。駅から湖までのバスは普段なら約45分ですが、見ごろの週末にはそれよりずっと長くかかることがあります。できれば平日に、朝早く東京を出発してください。バスツアーでも渋滞は避けられませんが、乗り継ぎの心配をしなくて済みます。

乗り継ぎを自分で考えたくない方には、紅葉の時期だけ運行される東京発の日帰りツアーもあります。いろは坂・華厳の滝・中禅寺湖・東照宮を回ります。ガイドは英語か韓国語で、所要は約12時間と長めの1日です。

日光 紅葉スペシャル日帰りツアー(いろは坂・華厳の滝・東照宮)

日光の1日プランは、こちらにまとめています:東京から日光へ日帰り旅行

📍 Googleマップで開く:中禅寺湖

3. 箱根:電車で季節を下っていく(10月下旬〜12月上旬)

紅葉前線を自分の目で確かめられる場所として、東京近郊でいちばんおすすめなのが箱根です。一本の鉄道が、その真ん中を通っているからです。

箱根登山電車は、箱根湯本(標高約100m)から強羅(約540m)までスイッチバックで上っていきます。強羅からはケーブルカーとロープウェイで大涌谷(約1,000m)へ、そして芦ノ湖(約720m)へと下ります。現地の案内では、例年の見ごろも標高どおりに並んでいます。

  • 仙石原・大涌谷・芦ノ湖: 10月下旬〜11月中旬
  • 強羅・宮ノ下: 11月
  • いちばん下の箱根湯本・塔ノ沢: 11月下旬〜12月上旬

11月中旬なら、上では葉が落ち、中ほどは真っ盛り、下はまだ緑、という景色を同じ日に見られることがよくあります。

箱根フリーパスなら、登山電車・ケーブルカー・ロープウェイに乗り放題です。紅葉の中を下りながら、きれいな場所で気軽に途中下車できます。

箱根フリーパス(登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ乗り放題)

道順と時間配分は、こちらをどうぞ:東京から箱根へ日帰り旅行

📍 Googleマップで開く:箱根湯本駅

4. 河口湖:もみじと富士山(11月上旬〜下旬)

河口湖の北岸にあるもみじ回廊は、小川沿いに古いもみじの木が並ぶ、短いトンネルのような場所です。標高は約830m。晴れた朝には近くの湖畔から富士山が見え、それが海外からの旅行者にとても人気がある理由です。

  • 紅葉まつり: 富士河口湖紅葉まつりは2026年11月7日〜29日。日没から22時まで、もみじがライトアップされます(富士河口湖町の観光公式サイトによる)
  • 行き方: バスタ新宿から高速バスで河口湖駅まで約1時間45分。そこから周遊バスで「久保田一竹美術館」バス停へ。もみじ回廊まで徒歩約1分です
  • 知っておきたいこと: 11月の週末は湖の周りの道がとても混みます。いちばん落ち着いているのは平日の早朝。富士山も、朝のほうがよく見えることが多いです。

もみじ回廊と近くの山中湖を1日で回る、東京発の日帰りツアーもあります。下のツアーは紅葉の時期だけの企画で、英語ガイドつきです。まだ新しい商品なので、口コミは少なめです。

富士山 二湖紅葉狩り日帰りツアー(河口湖もみじ回廊・山中湖)

📍 Googleマップで開く:もみじ回廊

5. 高尾山:東京の山(11月中旬〜下旬)

高尾山は標高599m、新宿から京王線で約50分です。11月中旬〜下旬になると山頂近くの道にもみじが並び、色づきがゆっくりとふもとの駅まで降りてきます。

高尾山はすばらしい山ですが、とても有名でもあります。11月の晴れた日曜日には、ケーブルカーに長い列ができ、山頂への道も混み合います。ここでも、平日の朝に行くと大きく違います。

📍 Googleマップで開く:高尾山口駅

6. 御岳渓谷:静かな川沿いの散歩道(11月上旬〜下旬)

もう少し落ち着いた場所がよければ、御岳渓谷をおすすめします。JR青梅線の御嶽駅のすぐそばから、澄んだ多摩川に沿って数キロの遊歩道が続きます。新宿から約1時間30分です。川沿いの木はカエデ、イチョウ、ケヤキなどが混ざっているので、色づきもさまざまです。地元の情報による例年の見ごろは11月上旬〜下旬です。

入場料はありません。川に沿って歩き、好きなところで引き返すだけです。

📍 Googleマップで開く:御岳渓谷

7. 長瀞:川に映える赤いもみじ(11月中旬〜下旬)

埼玉の長瀞は、川沿いに広がる段々の岩畳で知られています。秋には荒川沿いのもみじが赤く色づきます。いちばん有名なのは、上長瀞駅から歩いてすぐの月の石もみじ公園で、紅葉まつりの期間には夜にライトアップされます。

東京からなら、池袋から西武の特急ラビューで西武秩父駅へ、そこから秩父鉄道に乗り継ぐのが快適です。どちらも記事にしています:長瀞:地下20キロから上がってきた岩の上を歩く、52席の至福:西武鉄道の旅するレストランで、秩父へ

📍 Googleマップで開く:月の石もみじ公園

8. 東京都心:庭園と並木道(11月下旬〜12月上旬)

山の紅葉が終わるころ、街の紅葉が始まります。東京都心の見ごろは例年11月下旬から12月上旬。電車の路線から一歩も出ずに楽しめます。

六義園

六義園は駒込にある江戸時代の大名庭園で、駒込駅(JR山手線)から徒歩約7分です。11月下旬には、茶屋のまわりのもみじが深い赤に染まります。

  • 入園料: 300円(9:00〜17:00、入園は16:30まで)
  • 2026年の夜間特別観賞: 11月25日〜12月6日、18:00〜20:30(入園は19:30まで)。別のチケットが必要で、前売りはオンラインで1,000円、当日券は1,200円(窓口は現金のみ)。1日の販売数に限りがあります。

📍 Googleマップで開く:六義園

神宮外苑いちょう並木と表参道

東京の秋は、赤だけではありません。外苑前駅の近くにある神宮外苑いちょう並木は、背の高いイチョウが何列も続くまっすぐな道で、11月下旬には一面の黄色に染まります。屋台の出る「いちょう祭り」も例年この時期に開かれますので、日程は毎年ご確認ください。

そこから表参道までは、歩いて楽しめる距離です。表参道のケヤキは、やわらかな赤茶色と金色に色づきます。私が見た限りでは、もみじやイチョウより少し早めです。

2025年11月16日、歩道橋から見た表参道。ケヤキはすでに赤茶色と金色に色づいている

2025年11月16日、歩道橋から撮った表参道です。ケヤキはもうしっかり色づいていましたが、街のもみじの多くはまだこれからでした。11月中旬に東京にいらっしゃるなら、まず表参道から歩いてみてください。

📍 Googleマップで開く:神宮外苑いちょう並木

9. 鎌倉:シーズンの締めくくり(11月下旬〜12月中旬)

鎌倉は海のそばにあり、晩秋も海のおかげで暖かく保たれます。そのため、東京近郊で最後まで紅葉が見られる場所のひとつです。鎌倉市観光協会による例年の見ごろは11月下旬〜12月上旬。北鎌倉の明月院や円覚寺などの庭では、12月に入っても見ごたえのある木が残っています。

12月上旬の旅行で「もう紅葉は終わってしまった」と思ったら、鎌倉へ行ってみてください。

鎌倉のお寺は信仰の場です。声をひそめ、順路から外れず、堂内の撮影については掲示に従ってください。

東京発 鎌倉一日満喫旅(大仏・江ノ電・鎌倉高校前・江の島・鶴岡八幡宮)

鎌倉の1日プランは、こちらにまとめています:東京から鎌倉日帰り旅行:完全ガイド

📍 Googleマップで開く:明月院

穴場:杉並の観泉寺と大田黒公園

最後に、この話の始まりのお寺です。

観泉寺は、東京の西側、杉並の住宅街にある静かな禅寺です。古い山門の下に立つと、その向こうのもみじと本堂が、まるで額縁の中の絵のように見えます。拝観は無料。平日の朝なら、人はほとんどいません。

2025年11月22日、見ごろを迎えた観泉寺の庭

2025年11月22日、表参道を歩いた6日後に撮った写真です。私の東京で初めての秋の、いちばんの一日でした。

観泉寺は墓地を持つ現役のお寺で、観光施設ではありません。拝観が無料なのは、商売ではないからです。声をひそめ、庭の園路を歩き、堂内やお墓は撮影しないでください。

2025年秋、観泉寺の山門の内側から振り返ったところ。門のすぐ外は、バスが走るふつうの街の道

山門の下から振り返ると、すぐ外はバスが走るふつうの街の道です。観光地というより、暮らしのすぐ隣にあるお寺なのだと分かります。

お寺のことと、その意外な歴史は、こちらに書きました:観泉寺:東京23区に、京都のような額縁紅葉が無料で

📍 Googleマップで開く:観泉寺

夜の紅葉なら:大田黒公園

同じ杉並区の大田黒公園は、荻窪駅(JR中央線・東京メトロ丸ノ内線)から歩いて約10分の日本庭園です。音楽評論家・大田黒元雄の屋敷の跡に、杉並区が1981年に開きました。昼間は無料で入れます(9:00〜17:00、入園は16:30まで。水曜休園)。

紅葉の終わりごろの10日ほどだけ、夜のライトアップがあります。

2025年、大田黒公園のライトアップ。照らされたもみじが池の水面に映っている

2025年のライトアップで撮った写真です。照らされたもみじが、池の水面にもう一度映ります。

夜の大田黒公園。赤と黄色のもみじが光の中に浮かび上がる

大田黒公園の灯籠と、ライトアップされたもみじ

  • 2025年の例: 11月28日〜12月7日の10日間。17:00〜20:00(金〜日は21:00まで)。一般300円、小中学生100円、未就学児は無料。
  • 気をつけること: ライトアップの日は16:30にいったん閉園し、17:00から入り直しになります。期間中は水曜も開きます。毎年たいへん混み合います。
  • 2026年の日程は毎年変わります。 お出かけ前に杉並区の公式サイトで確認してください。

📍 Googleマップで開く:大田黒公園

出かける前に

  • 1週間前に、もう一度予想を確認する。 この記事の時期は目安です。暖かい10月だと、全体が1週間以上遅れることもあります。
  • 平日に、朝早く。 この記事のほとんどの場所に当てはまりますが、とくに日光・河口湖・高尾山ではそうです。
  • 服装は、東京ではなく行き先の高さに合わせる。 標高1,000mは都心より約6℃低く、10月下旬の山の朝は0℃近くまで冷えることもあります。
  • ひとつの場所の見ごろは、およそ2週間。 見逃したら、もっと低い場所へ、あるいはもっと南へ行けば大丈夫です。

注記:見ごろ・まつりの日程・料金・営業時間は年によって変わります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。例年の見ごろは各地の観光協会などの情報、2026年のまつり・夜間観賞の日程は富士河口湖町の観光公式サイトと東京都公園協会、大田黒公園のライトアップは杉並区の発表(2025年)によります。

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