普通列車のグリーン車の料金と買い方 電子乗車券Suicaでの買い方【第2回/全7回】
電車の乗り方 第2回/全7回

普通列車のグリーン車の料金と買い方電子乗車券Suicaでの買い方

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この記事は「東京の電車の有料席ガイド」の第2回です。

第1回では、東京の電車の有料席を、グリーン車、特急、新幹線、私鉄の特急、ライナーの5つに分けてご紹介しました。

今回は、その中でいちばん身近な、普通列車のグリーン車のお話ですよ♪

東京駅や新宿駅のJR在来線のホームで、緑の四つ葉のマークがついた2階建ての車両を見かけたことはありませんか?

ふつうの通勤電車の中に、2両だけつながっている特別な車両。

これが、JRの普通列車のグリーン車です。新幹線のグリーン車とは別物ですよ。

乗車券+グリーン券で、誰でも乗れます!

普通列車のグリーン車は、乗車券(Suicaの運賃)のほかにグリーン券を買えば、誰でも乗れます(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

特急券はいりません。

席は全車自由席(JR東日本 普通列車グリーン車)で、空いている席に座ります。

料金は、Suicaで買えば750円から

距離で3段階に分かれていて、紙のきっぷで買うと260円高くなるんです。

2026年10月19日現在の料金です。価格は変更される可能性があります

湘南新宿ラインの快速電車が、ホームに入ってくる

普通列車のグリーン車の料金

料金は乗る距離で決まり、そして買い方でも変わります(JR東日本 普通列車グリーン料金)。

距離Suicaで買う紙のきっぷで買う(駅でも車内でも同じ)
50kmまで750円1,010円
100kmまで1,000円1,260円
101km以上1,550円1,810円

平日も土日も同じ料金です。おとなもこどもも同じ料金ですよ。

2024年3月に料金のしくみが変わり、平日とホリデーの料金の差はなくなりました(JR東日本 首都圏の普通列車グリーン車の料金体系を見直します)

この料金は乗車券とは別にかかりますよ。

乗車券は、グリーン車に乗るときでも必要ですよ笑 (普通車に乗るときと同じものです)

Suicaで乗る前に買うのがいちばん安いです。

券売機が混んでいて車内で買うときは、紙のきっぷと同じ、高いほうの料金になります(JR東日本 普通列車グリーン料金)。

グリーン券は、買った日の当日1回限り有効です(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

往復で乗るなら、帰りの分は帰りにもう一度買いますよ。

普通車両との違いは?

いちばんの違いは、たいてい座れることと、ゆったりしていることです。

座席指定券ではないため、席は確保されていませんのでご注意くださいね。

ふつうの車両は横向きの長いシートで、朝夕の通勤通学ラッシュの激混み時間帯は立つ前提です。ギューギュー詰めの車内を見て、乗り込むのをあきらめる人も見かけます…

グリーン車は2階建てで、席は進行方向を向いています。

2階の席は眺めがよく、1階の席は地面に近くホームの床と同じ目線になり、いつも見る景色とは違う、ちょっと不思議な景色がみられますよ。

グリーン車の1階の席から見たホーム。床と同じ高さに目線がある

グリーン車の1階の席から撮りました。ホームの床が目の高さに見えます

ひとつだけご注意ください!

グリーン車の席は全部自由席なので、満席なら座れません!!

通路やデッキに立っていても、グリーン券は必要です(JR東日本 普通列車グリーン料金)。

満席で普通車に移るときは、車内のグリーンアテンダント(係員)に申し出てくださいね(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

グリーン車がある路線はどこ?

グリーン車がついている電車が走っているのは、東京近郊のJR東日本の普通列車と快速です。

東海道線、横須賀線、中央線快速、青梅線、高崎線、宇都宮線、常磐線、総武線快速、湘南新宿ライン、上野東京ラインなどです(JR東日本 普通列車グリーン車)。

中央線快速と青梅線は、2025年3月15日からグリーン車のサービスが始まりました(JR東日本 2025年3月ダイヤ改正について)。

同じ路線でも、グリーン車をつないでいない電車もあります(JR東日本 普通列車グリーン車)。

新幹線や特急のグリーン車とは、別のものですよ

間違えやすいので何度でも言いますよ~

名前は同じでも、料金も券も違います。

この違いは、第3回の「新幹線のグリーン車と普通列車のグリーン車の違い」で詳しく書きますね。

Suicaでのグリーン券の買い方

買い方は3つあります。

1. ホームの券売機で買う(カードのSuicaなど)

グリーン車が止まる駅のホームには、グリーン券を買える券売機があります。

ホームに並ぶ、緑色のSuicaグリーン券専用券売機

使えるのは、カードのSuica、PASMO、Kitaca、TOICAだけです。

関西のICOCAなど、ほかの交通系ICカードではSuicaグリーン券を買えません(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

代金はカードの残額から引かれます。

Suicaには、東京モノレールやりんかい線のSuicaも入ります

(記事を書いている今の時点では、ホームに設置してある券売機ではモバイルSuicaの対応不可でした。)

ご注意ください!ホームでは現金では買えないですよ~

残額が足りないときは、改札の中の券売機で、足りない分の千円札(1枚か2枚)だけチャージできます(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。一部の券売機ではできません

駅員さんにグリーン券が買いたい旨を伝え、一度有人改札から出て、改札外の券売機で購入することもできました。

ホームへ戻るときも有人改札で「グリーン券を購入するために一度出ました」とお伝えくださいね。

途中下車の料金は不要でした。桜る子の場合です。駅員さんの案内に従ってくださいね

この券売機には、気をつけたいことがいくつか書いてあります。

券売機の画面。「Suicaを置いてください」と、注意書きが並んでいる

ひとつめは「モバイルSuicaはご利用できません」。

スマートフォンのSuicaは、この券売機では使えません。スマートフォンのSuicaで乗る方は、次のアプリで買う方法になります。

ふたつめは、1枚のSuicaに、2人分のグリーン券は買えないことです(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。

家族や友だちと乗るなら、ひとり1枚ずつICカードが必要です。

続けて2回買うと、先に買ったグリーン券は上書きされて無効になってしまいます。ここ、家族連れがいちばん困るところですね…

画面は English、简体中文、繁體中文、한국어にも言語が切りかえられるようでした。

2. スマートフォンのモバイルSuicaのアプリで買う

モバイルSuicaを使っている方は、これがいちばん簡単です。

アプリの中でグリーン券が買えます(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。料金はカードのSuicaと同じ、安いほうの料金です。

アプリで買ったら、あとは乗って、空いている席に座るだけ。

券売機に寄らなくていいので、慣れるといちばん楽です。

ただし、湯河原より東京側の駅から、東海道線の函南・三島・沼津まで行くときは、モバイルSuicaでは買えません(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。

この区間は、カードのSuicaで買ってくださいね。

3. 紙のグリーン券を買う(観光客の方に便利)

観光客の方はこの方法がいちばん便利かと思います。

Suicaなどのカードを持っていない方や、ICOCAなどSuicaグリーン券に使えないICカードの方は、改札の外の券売機か、主な駅のみどりの窓口で、紙のグリーン券を買えます(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

料金は高いほうになりますが、差は260円です。

紙のグリーン券で乗るときは、天井のタッチはできません。

車内で係員がグリーン券を確認しに来るので、きっぷを見せてくださいね(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

座ったら、天井にタッチしてくださいね

動作がなんかカッコイイ♡と思うのは桜る子だけでしょうか笑

ここが、普通列車のグリーン車でいちばん独特なところです。

Suicaでグリーン券を買った場合、グリーン券の情報はSuicaの中に記録されています。

空いている席に座ったら、座席の上にある読み取り部に、Suicaをタッチします。

ランプが赤から緑に変われば完了です(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

赤は空いている席、緑は支払いがすんだ人の席という合図です。

座席の天井にあるカードリーダーに、スマートフォンをかざしているところ

iPhoneは、本体の先の方(カメラのある側)をかざします(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。

緑のランプがついていれば、係員の確認は省略されます(JR東日本 グリーン車Suicaシステムの利用方法)。

席を移ったら?

移った先でもう一度タッチしますよ。

途中の駅で別の電車に乗り継ぐときは、降りる前に一度タッチして、乗り継いだ電車でもう一度タッチします(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

乗り継げるのは、改札を出ずに同じ方向の電車に乗り継ぐときだけです(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

乗る前に知っておきたい注意

大きな荷物を置く専用の場所はありません!

JR東日本の案内にも「大型荷物専用スペースはありません」と書いてあります(JR東日本 普通列車グリーン車(自由席))。

大きな荷物は宅急便で目的地のホテル宛に発送したり、日帰りなら駅のコインロッカーに預けておくと便利です。ホテルの中にはチェックイン前、チェックイン後も荷物をあずかってくれるサービスがあります。事前に確認して身軽にお出かけくださいね~

スーツケースを持って乗るときは、空いている時間を選ぶと安心ですね。

荷物を持って有料席に乗るときの注意は、第6回で詳しく書いています。

混む日は、グリーン車も混みます!

連休の夕方や金曜日の夜は、満席で立つこともあります。

その場合もグリーン券の料金は必要です。

始発の駅から乗るか、時間をずらすのがおすすめです。

払いもどしは、買った日のうちに!

乗らなかったときは、買った当日のうちに、首都圏のJR東日本の駅のみどりの窓口で払いもどせます。

手数料は220円で、車内ではできません(JR東日本 グリーン車Suicaシステムをご利用に際してのご注意)。

モバイルSuicaで買った分は、アプリで手続きします(JR東日本 グリーン車Suicaシステムをご利用に際してのご注意)。

どんなときにグリーン車を使うといい?

払う価値があるのは、1時間以上乗るとき、荷物が多いとき、普通車が混む時間に乗るとき、宇都宮や高崎、小田原のように遠くまで行くときです。

たとえば東京から宇都宮までは109.5kmです。

乗車券2,090円に、Suicaのグリーン券1,550円を足して3,640円。ずっと座って行けます。

乗車券の金額は、旅客営業規則の計算のしかたで確かめました(JR東日本 旅客営業規則 第77条の3(運賃の計算))

(このお話は、宇都宮の日帰り記事を読んでみてくださいね。)

逆に、20分くらいの移動や、平日の昼間で普通車が空いているときは、グリーン車の必要性をあまり感じられないかもしれません。

2階建て車両に乗ること自体を楽しまれる方は、どんなタイミングでもいいですね♪

基本情報

窓の外を通り過ぎるもの

2階の席に座っていると、視線が高いぶん、貨物列車がよく見えます。東海道線でも宇都宮線でも、隣の線路を、四角いコンテナを積んだ長い列車が走っていきます。

あの四角い箱には、ちゃんと形式名があります。そして、その形をした収納ボックスが売られています。

こんな方へ

移動そのものを、旅程の一部にしたい方へ。 日本の鉄道は「速く着くこと」だけを競っているわけではありません。ふつうの通勤電車に2階建ての一等車をつないでしまう発想は、その良い例だと思います。

そして、大きなスーツケースを持って1時間以上乗る方へ。 ここは迷わず750円を払ってください。

注記:料金・対象路線は変わることがあります。ご乗車前にJR東日本の公式情報をご確認ください。

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